ojiginaraabe’s diary

☆礼節のプロが育つ場所☆

ご存知ですか?

家族葬とは。

あまりに葬儀社が【 家族葬 】を謳うので、身内からも葬儀関係者以外の方々~いわゆる一般の方々から、『家族葬がいい!』と相談や話しを受けます。

家族葬を簡単に謳わないでほしいです。
勘違いする人が多すぎます。危険ですよ、知らない皆さん。

あなたの家族はどんな形態ですか?
あなたはどんな仕事をされていますか?
あなたのご両親やご家族は、どんな方々と繋がりがありますか?
具体的にどんな葬儀を希望しますか?具体的に考えてください。

家族葬と言っても、幅が広く奥も深いのです。家族葬でも…、いえ家族葬が謳われだしてからは、もっと具体的に考えなければ、のちにモメる事態に繋がります。

例えば急な不幸が訪れた時に、『家族葬でお願いします。』と葬儀社の方に話したとしましょう。

皆さんは焦りの中にいます。そんな中で、手っ取り早く『小さくていいので安くて人を呼ばない家族葬でお願いします!』と伝えるだけでは、皆さんの思い描く送りの場は叶わないでしょう。

いざ葬儀の日が訪れたら、なんと寒々しい祭壇と式場でしょう。。都会はこんなことは当たり前にあります。知らないと当日が怖いです。

勿論のこと、葬儀社選びは大切です。名が売れてるからというのは全く関係ありません。そこで働く《 ひと 》が基準です。忘れないでください。

流れとしては、通夜の前に打ち合わせをします。その時は何かと落ち着かない状況にあります。葬儀社との打ち合わせ通りの金額で終わると思いきや、請求書の額が違う!ということは多いのです。

何故そうなるか、皆さんも考えなくてはなりません。葬儀社の方は伝えたのだと思うのです。しかしながら、皆さんは焦りの中にいるだけでなく、看病からの疲れや長距離の移動、またお金も皆で出し合えるのか、故人の貯蓄でどうにかなるのか…そんなことすらハッキリしない中で、打ち合わせをすることが多いです。

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葬儀社の方は慣れていますので、きっと細かく話していると思いますが、皆さんは細かくは飲み込めていないことは多々あるでしょう。それは当然です。慣れてはならない出来事ですから。葬儀社の方はそこを汲みつつ、打ち合わせはしていると思います。ここで大切なのがやはり《 ひと 》なのです。

いい人だった!とは言え、『請求額が違う…』となれば、後々の気持ちがよくありませんよね。いい人であるのと、目の前の人の様子をしっかり見極めて理解し話せる人とでは大きく違ってきます。

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また、その反対の事態も起こり得ます。葬儀社の方の見積もりが、葬儀が終わってみると意外と多く費用がかかっていた。それは葬儀社が負担はできませんので、ご遺族に請求します。

ここで、噛み合わなくなります。
支払わざるを得ないのはご遺族側です。しかしながら不満をこぼすと、故人を心を込めて送ったのに、その想いが壊れてしまう。だから黙ります。言いたいことも言わずに堪えます。

そんな状況を作り上げてはいけません。どちらにもいいことはありませんから。

《 打ち合わせの大切さ 》

一般の方に相談を受けながら感じることがあります。初めは『いい葬儀をしてくれた。。』と話していても、そのうちに言葉の流れが変わってきます。胸の内に秘めた想いです。

これが口コミで広がる根っこの部分なのです!ここを改善するには、何でもかんでも家族葬と宣伝しないことだと思います。

私は相談を受ける時、1から説明をしているのが現実です。相談者からの言葉の中に、大きな葬儀社の名前も出てきます。

こう言った話は、私にだけする筈はありません。49日50日祭1年忌3年忌など、節目が終わるまで、またその思い出すキッカケがある度に、話しは周りに広がることでしょう。火がついては消え、消えているかと思いきや、くすぶっている心の悔やみですから、また火がつく。その繰り返しになるのです。
当然、良い噂もそうやって巡ることでしょう。

この一般の皆さんの根本の声に耳を傾けられるのは、葬儀社で働く皆さんでなければならないのだけれど、日々が忙しいと作業になり兼ねません。

大きな課題というのは、永遠に続くのでしょうが、ここが他社との差別化を図れる点と言っても過言ではないだろうと感じます。

私も説明することに力を尽くします!葬儀社の皆さんも努力ください。

そして何より、葬儀関係者でない一般の皆さんが、知識を持たないとなりません。葬儀事情を知ることは、家族のことも自分のことも守ることに繋がります。

2度はできない送りの場です。悔いのないものにする学びをしてください。お願いいたします。

当法人の名称が一般には似合わない!
葬儀なんて縁起の悪い…
と仰る方に出会うことがあります。使命を持って仕事をしているので残念だなと思ったり、理解してもらうためにやっているのではないから大丈夫!使命を全うしよう!と思ったり気持ちを切り替えます。

間違いなく誰もが通る道を、私どもは常に学び掃除して、いつお越しになられても心清らかに過ごしていただけるよう、努めております。

その事を知る努力は、皆さんもして良いと思うのです。それだけでも、気持ちが整理でき考えが綺麗にまとまり、今ここからを大切に歩めると信じているからです。

だから世の中の専門家は終活という発信を続けているのです。
私も同じくです。

*考え方捉え方はそれぞれかと存じます。打ち損じや失礼な文面もあるかと思います。ご容赦願います。

長文を読んでくださりありがとうございます。